汎用申請データ取込み

CSVファイルを作成することにより、CSVファイルを取込み、汎用申請の申請処理を行うことができます。
CSVファイルの取込み処理は、画面から実行する方法と、バッチ処理にて実行する方法の2種類があります。

なお、以下の留意事項があります。

  • 入力画面にデータベースを使用した申請書である必要があります。

  • 入力画面にHTMLエディタを利用している申請書の取込みは行えません。

  • 取込まれたデータの取下げや保留解除などはCSVファイル内に指定した申請者のみ行えます。データ取込みを実行した社員が行う事はできません。また、取込み処理をキャンセルすることもできません。

  • 再起案、代理申請(申請者の下に代行者が表示される状態)は行えません。

  • 掲示板連携の申請書に対する取り込みは行えません。

  • 複数の申請書のデータを一括で取込む事はできません。

  • 項目内データに「"(半角ダブルクォート)」が含まれる場合、正常に取込が行えません。全角ダブルクォートに置換して下さい。

システム管理者と一般ユーザで取込み可能範囲に違いがあります。

機能

システム管理者

一般ユーザ

会社

フォルダ

会社

フォルダ

画面からの取込み

すべての
会社

すべてのフォルダ配下の申請書について取込み可

すべての
会社

“参照可”以上の権限があるフォルダ配下の申請書について取込み可

バッチ処理による取込み

すべてのフォルダ配下の申請書について取込み可 ※

※バッチ処理による取込みの事前準備作業は、システム管理者が行う必要があります。

(1)汎用申請データ取込みの設定手順

手順 作業名 説明

1

【システム管理者のみ】
外部コードの登録 *

システム管理者が、組織情報の登録で、外部会社コード、外部部門コード1、外部社員コード1を設定します。
CSVファイル内に指定する申請者、会社選択、部門選択、社員選択等で使用します。なお、申請者に対しては、外部会社コードの設定は必要ありません。
外部コードの登録は、管理者マニュアル「組織図の作成・運用」を参照してください。

2

データベース(フィールド)の設定 *

CSVファイルのタイトル行に指定する各入力項目のタイトルを設定します。汎用申請データベースのフィールドの設定画面にて、各項目の「識別子」を指定します。
「識別子」の登録・確認については、ユーザーズマニュアル データベース作成編「フィールド設定」を参照してください。

3

CSVデータの作成 *

決められたレイアウトに従って、CSVデータを作成します。
CSVファイル(申請データ)のほかに添付ファイルがある場合、合わせて準備します。
CSVデータのレイアウト等については、「CSVデータの作成」の項を参照してください。

上記設定が完了したら、取込み処理を実行します。

手順 作業名 説明

4

汎用申請データ取込み * または
バッチ処理による取込み *

画面またはバッチ処理にて作成したCSVファイルを取り込む処理を実行します。
画面から実行する場合は、「画面からの取込み」の項を参照してください。
バッチ処理にて実行する場合は、「バッチ処理による取込み」の項を参照してください。

定期的に申請処理を実行する場合は、CSVデータを自動的に作成する処理を別途ご検討ください。
自動化したCSVデータの作成および取込みバッチ処理を、OSのタスクスケジューラーなどを利用して実行することにより、定期的に申請処理を実行できます。
なお、申請書の設定画面にて、“承認依頼”のメール送信先=“携帯メール”かつ、個人設定>ワークフロー画面で“承認依頼メールを受信する”と設定されている場合、承認依頼メールが携帯電話に送信されます。夜間に取込処理を行う場合は、留意ください。

CSVデータの作成

汎用申請の申請書に対し、申請データを取り込む場合のCSV作成について説明します。
申請内容を指定したCSVデータを作成します。
CSVの申請データに対し明細行を取り込む場合は、申請データごとに明細行CSVを作成する必要があります。
また、ファイルを添付する場合は、添付ファイルも合わせて準備します。
なお、取り込みを行う場合、データベースの使用区分が“使用しない”に設定されている場合は取り込めません。

(1)CSVファイル作成時の注意点

  • CSVファイルの文字コードはShift-JISまたはUTF-8で作成してください。取込み時に画面(バッチ処理の場合はパラメタ)で指定します。

  • CSVファイルはカンマ区切りで作成してください。

  • CSVファイルのファイル名およびパスは必ず半角英数字を指定し、途中に空白文字が含まれないファイル名・パスを指定してください。 また、拡張子は「CSV」を指定してください。

  • 入力文字にカンマおよび改行が存在する場合は、それぞれ共通の文字列に置き換えてください。取込み時に置換え文字を指定できます。

  • 1行目は必ずタイトル行を入力してください。

  • 取込む際にはCSVファイルおよび添付ファイルをZIP形式で圧縮する必要があります。zip形式に圧縮できるツールが必要です。なお、Unicodeに対応していない圧縮ツールを利用された場合、圧縮時にファイル名が文字化けする可能性がありますのでご注意ください。

  • ZIP形式での圧縮時にはパスワードは設定しないでください。

(2)CSVレイアウト

先頭の10列目まで固定項目を指定し、11列目以降にデータベースの入力項目を指定します。
さらに、明細行を取り込む場合は、最終列に明細行CSVの格納パスを編集する列を指定します。
タイトル行については、以下を指定します。

  • 固定項目の場合は、以下に記載するタイトルを指定します。

  • データベースの入力項目の場合は、データベースのフィールドの登録画面で指定した識別子を指定します。ただし、URL項目の場合は、「識別子」と「識別子+“URLリンク文字列”」の2列が必要です。

  • 明細行CSVのパスの編集項目(最終列)の場合、“明細行フォルダ名”を指定します。

固定項目のタイトルはすべて指定する必要があります。データベースの入力項目及び明細行CSV用の項目は、必要なものを指定してください。

■CSVファイル先頭の固定項目(1~10列目)
タイトル 必須 文字 桁数 説明

1

申請者会社コード

半角英数

10桁まで

申請者の会社コードを指定します。

2

申請者部門コード

半角英数

20桁まで

申請者の外部部門コード1を指定します。

3

申請者社員コード

半角英数

10桁まで

申請者の外部社員コード1を指定します。
指定した申請者は、該当の申請書を申請する権限およびライセンスが必要です。

4

申請状態

数値

1桁

申請状態(1または2)を指定します。

1

申請

2

保留(ルート変更待ち状態。審議者へはフローしません。)

申請書の「ルート変更」欄が”不可”の場合、”2”(保留)は使用できません。

5

申請日

年月日

YYYYMMDD

申請日を指定します。
取込み実行時より未来日は指定できません。

6

優先度

数値

1桁

申請書の「優先度」欄が”使用する”の場合、設定が必須です。
優先度(1または0)を指定します。

1

通常

0

緊急

申請書の「優先度」欄が”使用しない”の場合、”0”(緊急)は使用できません。

7

件名

文字

400桁まで

件名を入力します。

8

添付ファイルフォルダ名

半角英数

添付ファイルがある場合、添付ファイルを格納したフォルダ名を指定します。
添付ファイルを格納するフォルダは、CSVファイルと同一階層に作成する必要があります。
申請書の「添付資料」欄が”使用しない”の場合は取込まれません。

9

紙添付資料

文字

600桁まで

紙添付資料を入力します。
申請書の「紙添付資料」欄が”使用しない”の場合は取込まれません。

10

関連情報URL

文字

URL:
1000桁まで
コメント:
250桁まで

URLとコメントを”@”(全角アットマーク)で区切り入力します。
関連情報URLが複数ある場合は、”/”(全角スラッシュ)で区切ります。
申請書の「関連情報URL」欄が”使用しない”の場合は取込まれません。

"http://"、"https://"、"/"、"\\"、"<アルファベット1文字>:"で始まるURLのみ指定可能です。"//"で始まるURLは指定できません。

■データベースの入力項目(11列目以降)
入力形式 入力値

文字列(1行)

文字を指定します。改行コードの置換えは行われません。

文字列(複数行)

文字を指定します。改行が含まれる場合は、置換え文字を指定してください。

リッチテキスト

文字を指定します。
入力値は<div>~</div>で囲み、文字修飾などはXHTMLタグで指定します。また、改行する場合は、「<br/>」タグを指定してください。
取り込みの上限は5,242,880バイトまでとなります。

タグの閉じ忘れなどがあると、申請内容表示画面自体が正常に表示されない恐れがあります。タグの利用にはご注意ください。
サポートするタグは、リッチテキスト入力画面(テキストエディタ)のアイコンにて実行できる文字の装飾や配置変更、表の挿入などのみとなります。

数値

数字を指定します。

自動計算項目

取込み時に自動計算されます。入力する必要はありません。なお、入力されていた場合、無視されます。

フラグ

オフの場合は“0”、オンの場合は“1”を指定します。

チェックボックス

選択肢の数だけ列を作成します。値には、選択状態とする選択肢の名称を指定します。

ラジオボタン

選択肢の名称を指定します。

ドロップダウンリスト

選択肢の名称を指定します。

日付項目

YYYYMMDD形式で指定します。

年月項目

YYYYMM形式で指定します。

時刻項目

HHMI形式で指定します。

日付時刻項目

YYYYMMDDHHMI形式で指定します。

日付時刻計算項目

取込み時に自動計算されます。入力する必要はありません。なお、入力されていた場合、無視されます。

時間量項目

分単位の数値を指定します。
入力値は-52560000~52560000(-100年から+100年を分単位に換算した数値)の間で指定してください。小数は指定できません。

時間量計算項目

取込み時に自動計算されます。入力する必要はありません。なお、入力されていた場合、無視されます。

DB参照項目

コード値を指定します。

DB参照コード入力

コード値を指定します。

自動採番

取り込み時に自動的に採番されます。入力する必要はありません。CSV内に値が指定されていた場合、CSV値は無視されます。
なお、採番する場合は、CSV内に列を作成する必要があります。CSVに項目が存在しない場合、採番されません。

会社選択

外部会社コードを指定します。

部門選択

外部会社コード:外部部門コード1を指定します。(”:”:半角コロン)

社員選択

外部会社コード:外部部門コード1:外部社員コード1を指定します。(”:”:半角コロン)

複数社員選択

社員1人につき、外部会社コード:外部部門コード1:外部社員コード1を指定します。(”:”:半角コロン)
複数の社員を指定する場合は、社員ごとに”|”(半角パイプ)で区切って指定します。

お客様選択項目

企業ID:部署ID:担当者IDを指定します。(”:”:半角コロン)
指定する企業ID・部署ID・担当者IDは同じ管理単位である必要があります。

商品選択項目

外部会社コード:商品コードを指定します。(”:”:半角コロン)

添付ファイル

添付するファイル、イメージファイルを用意します。

イメージ

CSVファイルと同じ階層にフォルダを作成し、さらにその配下に入力項目別にフォルダを作成してファイルを格納します。
CSVファイルには、CSVファイルからファイルが格納されているフォルダまでのパスを指定します。
フォルダ構成に関する詳細は、「(4)フォルダ構成」を参照してください。

URL

URLとURLリンク文字列の2列を作成し、それぞれにURL,URLリンク文字列の文字列を指定します。

"http://"、"https://"、"/"、"\\"、"<アルファベット1文字>:"で始まるURLのみ指定可能です。"//"で始まるURLは指定できません。

WebDB参照項目

コード値(キー項目値)を指定します。
コード値として自動採番を利用している場合は、連番のみ指定してください。前後の文字列は不要です。
フィールド設定時に絞り込み条件が指定されている場合、その条件に一致するデータのみ取込可能となります。

フィールド設定画面の絞り込み条件に「ログイン社員 と同じ」など、ログイン情報を条件に設定している場合、以下の値をもとにチェックされます。

・ログイン会社

CSV 内の「申請者会社コード」

・ログイン部門

CSV 内の「申請者部門コード」

・ログイン社員

CSV 内の「申請者部門コード」と「申請者社員コード」

WebDB参照コード入力

■データベースの明細行フォルダ名(最終列)
タイトル 入力値

明細行フォルダ名

申請データごとに明細行CSVを用意します。
親のCSVファイルと同じ階層にフォルダを作成し、さらにその配下に明細用フォルダを作成してCSVファイルを格納します。
CSVファイルには、CSVファイルからファイルが格納されているフォルダまでのパスを指定します。
フォルダ構成に関する詳細は、「(4)フォルダ構成」を参照してください。

■その他のCSV作成時の留意事項
  • 必須チェックや桁数、属性チェックなどは、データベースのフィールドの設定に従いチェックされます。また、取込対象の申請書の申請画面として指定された表示編集画面に対して、必須項目制御の設定がされている場合は、その設定に従い必須チェックが行われます。

  • 入力必須項目且つ表示区分が“入力用(編集可能)”且つデフォルト値が未設定の項目は、必ずCSVのタイトル行に識別子と値を指定する必要があります。

  • 表示区分が“入力用(編集不可)”、“表示用”の場合、CSV内の値は無効となります。

  • 取込対象の申請書の申請画面として指定された表示編集画面に対して、表示項目制御の設定がされている場合は、その設定に従い表示・非表示の判定が行われます。非表示と判定された項目の場合、CSV内の値は無効となります。

  • CSVのタイトル行に識別子を指定しない場合、デフォルト値が取込値となります。

  • DB参照項目、DB参照コード入力、WebDB参照項目、WebDB参照コード入力の転送先項目の場合、参照による転送値が取込値となります。複数の項目に対し同一の転送先項目が指定されている場合、一番初めに読み込まれた項目の転送値が取込値となります。
    ただし、指定したコード値に対する名称が取得できない場合、転送先項目にも値は転送されません。

  • 表示区分が“入力用(編集可能)“の場合、DB参照項目、DB参照コード入力、WebDB参照項目、WebDB参照コード入力の転送先項目であっても、CSV内の値が優先されます。

  • データベースに存在しない識別子は取り込めません。

(3)明細行CSVレイアウト

(2)で作成したCSVの各申請データに対し明細行がある場合は、申請データごとに、明細用のCSVを作成します。
先頭1列目から順に、明細の入力項目を指定します。
タイトルや入力値については、親のCSVで入力項目を指定する場合と同様です。

(4)フォルダ構成

  • 申請データに添付ファイルがある場合は、CSVファイルと同一階層にフォルダを作成し、作成したフォルダ配下に添付ファイルを格納します。格納フォルダまでの相対パスを、CSVファイルに指定します。

  • 申請データの入力項目に添付ファイルもしくはイメージファイルがある場合は、CSVファイルと同一階層に申請データ個別のフォルダを作成し、さらにその配下に入力項目別にフォルダを作成して各ファイルを格納します。作成した入力項目別フォルダまでの相対パスを親のCSVファイルに指定します。

  • 申請データに明細行がある場合は、CSVファイルと同一階層に申請データ個別のフォルダを作成し、さらにその配下に明細フォルダを作成して明細行CSVを格納します。作成した明細用CSVの格納フォルダまでの相対パスを親のCSVファイルに指定します。
    なお、明細行CSVは、1申請データに対し1ファイルのみの作成となります。
    また、明細行の入力項目に添付ファイルもしくはイメージファイルがある場合は、親の入力項目の場合にならい、明細行CSVの格納フォルダ配下に、さらにフォルダを作成して格納します。

親フォルダをZIP形式で圧縮します。

image266

(5)取込み例

以下のデータを取込む場合の例を説明します。

■入力値

image267 frame

■データベースのフォーマット設定情報
入力項目 識別子

1

名前

namae

2

性別

seibetu

3

都道府県

ken

4

金額

kingaku

5

家族

kazoku

6

履歴書

rirekisyo

7

その他

sonota

■データベースのフォーマット設定情報(明細行)
入力項目 識別子

1

資格名称

shikaku

2

合格日

goukakubi

■その他の申請情報
項目

1

申請者

フレンド商事)総務部)大木 明

2

申請状態

申請

3

申請日

2010/5/13

4

優先度

通常

5

件名

○○申請

6

添付ファイル

資格合格通知書.pdf

7

関連情報URL

URL:http://hinode.xx コメント:日之出食品HP

■CSVサンプル(ファイル名:rrdimport.csv)
申請者会社コード,申請者部門コード,申請者社員コード,申請状態,申請日,優先度,件名,添付ファイルフォルダ名,紙添付資料,関連情報URL,namae,seibetu,ken,kingaku,kazoku,kazoku,kazoku,kazoku,kazoku,kazoku,rirekisyo,sonota,明細行フォルダ名
friend,soumu,ooki,1,20100513,1,○○申請,tenpu001,,http://hinode.xx@日之出食品HP,大木 明,男性,東京都,1080,父,母,,,,,rrddata001\tenpu1,,rrddata001\meisai

※タイトル行、データ行は各1行で記載します。

■明細CSVサンプル(ファイル名:sub_rrddata001.csv)
shikaku,goukakubi
日本語漢字能力検定2級,20100416
日商簿記検定試験3級,20120320
■フォルダ構成

image268

親フォルダをZIP形式で圧縮します。

画面からの取込み

CSVファイルおよび添付ファイルを画面から取込みます。
当機能は、利用を許可された社員のみ実行できます。

汎用申請データを取込む

  1. CSVファイルおよび添付ファイルをZIP形式に圧縮します。

  2. image195 > 汎用申請CSV取込 をクリックします。

  3. 汎用申請CSV取込み画面に取込むZIPファイルを指定します。

    image269 frame

    項目名 説明

    会社 *

    会社を選択します。

    申請書フォルダ *

    申請書フォルダを選択します。一般ユーザが取込みを行う場合は、“参照可”以上の権限がある申請書フォルダのみ選択可能です。

    申請書 *

    申請書を選択します。

    ZIPファイル *

    CSVデータの作成」で作成したZIPファイルを指定します。

    区切文字

    半角カンマに置き換える文字を指定します。
    CSVデータ内に指定した文字が存在する場合、半角カンマに置換されます。

    改行コード

    改行コードに置き換える文字を指定します。
    CSVデータ内に指定した文字が存在する場合、改行コードに置換されます。

    文字コード

    CSVファイルの文字コードを指定します。

    外部連携

    選択した申請書が申請画面としてデータベースを使用している場合のみ表示されます。
    対象のデータベースに外部連携設定がされている場合、CSV取込み時に外部連携処理を実行するかどうかを指定します。

  4. image257をクリックします。

  5. 確認メッセージが表示されます。内容を確認し、image259をクリックします。

  6. image270をクリックします。実行結果を確認してください。

    image271 frame

    ■正常終了の場合

    すべての取込みが正常に終了した場合は、"正常終了"と表示されます。
    image272 をクリックすると、実行結果表示画面が表示され、取込み時に指定した条件と取込まれた件数が確認できます。

    <実行結果表示画面>

    image273 frame

    ■警告終了の場合

    CSVファイルのタイトル行やデータ内に不備があり取込みに失敗したデータがある場合は、"警告終了"と表示されます。警告終了の場合は、正常なデータは取込まれ、不備のあるデータは取込まれません。
    image274 をクリックし、原因を確認します。エラー内容の件数には正常に取込まれた件数が表示されます。不備により取込み件数が0件の場合も"警告終了“となります。

    <実行結果表示画面>

    image275 frame

    エラー詳細のデータ番号が“0”の場合は、タイトル行の不備を表します。

    ■異常終了の場合

    予期しないシステムエラーが発生した場合は、"異常終了"と表示されます。異常終了の場合は、全データが取込まれません。image276 をクリックし、エラーの内容を確認します。

    ■申請処理失敗時のエラーコードについて

    ワークフローの申請に失敗した場合は、エラー内容に「ワークフロー申請処理でエラーが発生しました。(<エラーコード>)」が表示されます。
    エラーコードはワークフローシステムから返されるコードで、以下の通りです。

    コード 理由

    -1

    申請日が未設定

    -2

    申請書に誤りがある

    -3

    件名が未設定

    -4

    申請者に誤りがある

    -5

    申請種別が特定できない

    -6

    申請受付番号の生成に失敗した

    -7

    起案内容文書が未設定

    -8

    再申請の際、指定された申請受付番号が存在しない

    -9

    再申請可能な決裁状況ではない

    -10

    指定された申請受付番号が申請済み

    -11

    申請確定の際、申請受付番号が未設定

    -12

    申請確定の際、ルート情報が未設定

    -13

    未来の申請日が指定されている

    -205

    申請種別に対するルートが見つからない

    -206

    ルート部品が見つからない

    -210

    合議審議者が見つからない

    -301

    ルート内に必要な権限を持った人が存在しない

    -302

    ルート内に退職者が含まれる

    -303

    ルート内に古い所属情報が含まれる

    -401

    申請番号の生成に失敗した

    -501

    ルート追加に失敗した

状態欄が、”実行待ち”、“実行中”の場合は、左ペインのimage249をクリックし、一覧を更新してください。また、出力実行日を変更し検索することにより、過去に出力した情報を確認できます。

バッチ処理による取込み

作成したCSVファイルをバッチ処理にて取込みます。
なお、事前準備として、バッチを実行する端末において、バッチ実行用ファイルのダウンロード・配置、Javaのインストール、Webサービス認証用キーの発行を行う必要があります。
バッチ実行用ファイル、JavaインストーラのダウンロードならびにWebサービス認証用キーの発行は、システム管理者が行います。

バッチ処理はクライアント端末からでも実行可能です。

バッチ実行の準備を行う

バッチ実行する端末にて、下記の準備を行います。

  • バッチ実行用ファイルのダウンロード・配置

  • Javaのインストール

また、バッチ実行時に必要となるWebサービス認証キーを事前に発行します。

(1)バッチ実行用ファイルのダウンロード・配置

バッチを実行する端末にて、実行用ファイルをダウンロードして配置します。
ダウンロードはシステム管理者が行います。

  1. image31 > MIU:セットアップ処理 をクリックします。

  2. 左ペインの image277 をクリックします。

  3. ダウンロード画面の image278 をクリックして、BatchClient.jarファイルをダウンロードします。

    image279 frame

  4. ダウンロードしたBatchClient.jarファイルを、バッチ実行する端末の任意のディレクトリに配置します。

(2)Javaのインストール

バッチを実行する端末には、Java Runtime Environment(JRE) 1.8のインストールが必要です。Oracle社が提供するJava8、オープンソースソフトウェアである Eclipse Temurin(OpenJDK) 8のいずれかを利用してください。

Oracle Java8 を利用する場合

利用するにはOracle社からライセンス(Oracle Java SE Desktop Subscription)を購入していただく必要があります。購入手続き後、Oracle社のホームページからダウンロードし、インストールしてください。

Eclipse Temurin 8 を利用する場合

当システム から Eclipse Temurin 8JREのインストーラをダウンロードし、インストールしてください。
ダウンロードはシステム管理者が行います。

  1. image31 > MIU:セットアップ処理 をクリックします。

  2. 左ペインの image277 をクリックします。

  3. 「2.インストール前の準備」欄からJREのインストーラをダウンロードし、インストールします。
    インストール手順は、管理者マニュアル「付録2 Eclipse Temurin 8JREのインストール手順」を参照してください。

    image280 frame

(3)Webサービス認証用キーの発行

システム管理者が、バッチ実行に必要なWebサービス認証キーを発行します。
手順は、管理者マニュアル「Webサービス認証キーの発行」を参照してください。
なお、発行画面で認証キーの情報を登録する際、「権限」、「ファイルアップロード最大サイズ」、「処理者」の項目については下記の内容で登録してください。

項目名 説明

権限

発行する認証キーが処理できる操作を選択します。
取込み処理の場合は、“参照”、“追加”、“ファイルアップロード”の権限が必要です。

ファイルアップロード最大サイズ *

一回の取込みで使用するZIPファイルの最大サイズを指定します。
単位はキロバイトです。最大サイズを制限しない場合は、“0”を指定してください。

処理者

バッチを実行する社員を選択します。選択された社員が操作ログの実行社員に記録されます。

データを取込む

  1. バッチファイルを作成します。
    以下を参考に、お客様の環境に合わせバッチファイルを作成してください。
    例)バッチ実行用ファイルの配置ディレクトリが「C:\tool」の場合

    java -jar C:\tool\BatchClient.jar -server http://<サーバー名>[:ポート]/pe4j -apikey <認証キー> -type <実行処理> -processTimeout <タイムアウト時間> -targetCorpId <対象会社コード> -appMatterId <申請書コード> -file <ZIP ファイル名> -replaceComma <区切文字置換文字> -replaceCrlf <改行コード置換文字> -external <外部連携> -fileEncoding <文字コード>

    ※上記は1行で記載します。

    ■指定するパラメタ
    項目名 説明

    http://<サーバー名>[:ポート]/pe4j *

    当システムにアクセスする際のURLを指定します。

    認証キー *

    「バッチ実行の準備を行う」の項で発行した認証キーを指定してください。

    実行処理 *

    rrdimport を指定してください。

    タイムアウト時間

    バッチ処理のタイムアウト時間(秒)を指定してください。1から518,400までの間で指定してください。
    未指定の場合は、21,600秒(6時間)となります。

    対象会社コード *

    取り込み対象の会社コードを指定します。

    申請書コード *

    取り込み対象の申請書コードを指定します。
    申請書コードは、申請書一覧の“コード”列に表示されます。

    ZIPファイル名 *

    取り込みに使用するZIPファイルの格納先およびファイル名をフルパスで指定してください。

    区切文字置換文字

    CSVデータ内に指定した文字列が存在していた場合に、半角カンマに置換します。半角10文字以内で指定してください。
    “@”(全角)、“/”(全角)、“:”(半角)は、使用できません。

    改行コード置換文字

    CSVデータ内に指定した文字列が存在していた場合に、改行コードに置換します。半角10文字以内で指定してください。
    “@”(全角)、“/”(全角)、“:”(半角)は、使用できません。

    外部連携

    取り込み対象の申請書が入力画面としてデータベースを使用しており、そのデータベースに外部連携設定がされている場合にのみ有効なパラメタです。
    取り込み時に外部連携処理を実行するかどうかを指定します。
    <指定値>

    実行する場合

    true

    実行しない場合

    false

    未指定の場合は、“実行する”として取り込まれます。

    文字コード

    CSVファイルの文字コードをshift-jisまたはutf-8で指定してください。
    未指定の場合は、shift-jisとして取り込まれます。

    <サンプル>

    java -jar C:\tool\BatchClient.jar -server http://d-circle/pe4j -apikey 19999999-a7aa-4444-9cc9-666aaa222222 -type rrdimport -processTimeout 10800 -targetCorpId friend -appMatterId 77 -file C:\work\yoshin201804.zip -replaceComma , -replaceCrlf \n -external false -fileEncoding utf-8

    ※上記は1行で記載します。

  2. 作成したバッチファイルを実行します。
    実行時のパラメタに問題がある場合やバッチ処理起動時にエラーが発生した場合は、コマンドプロンプトにエラーメッセージが表示され、取り込みが行われません。エラーメッセージから原因を確認のうえ、エラー原因を取り除き、再度バッチファイルを実行してください。

  3. バッチ実行が終了後、実行結果を確認します。
    正常終了時には、コマンドプロンプトに正常終了した旨のメッセージが表示されます。
    異常終了時には、コマンドプロンプトに警告またはエラーが発生した旨のメッセージが表示されます。
    実行した取り込み処理(バッチ処理)の結果確認は、実行履歴の確認画面から行います。
    なお、異常終了した場合、警告やエラーの詳細の確認は、実行履歴の確認画面およびログ照会画面から行います。

    実行履歴の確認画面は、image195 > 汎用申請CSV取込 をクリックし、取込み画面から image270 をクリックして起動します。
    実行履歴の確認画面については、「画面からの取込み」を参照してください。

    ログ照会画面はシステム管理者のみ利用可能です。管理者マニュアル「ログ照会」の項を参照してください。

  • 申請書の設定画面にて、“承認依頼”のメール送信先=“携帯メール”かつ、個人設定>ワークフロー画面で“承認依頼メールを受信する”と設定されている場合、承認依頼メールが携帯電話に送信されます。夜間に取込処理を行う場合は、留意ください。

  • バッチファイルをOSのタスクスケジューラー機能などを利用し実行することにより、定期的に取り込み処理を行うことができます。OSのタスクスケジューラー機能については、OSのマニュアルをご確認ください。