組織管理の概要

当システムでは、組織変更、人事異動時のメンテナンス性を向上させることを目的として、組織図を基準とした組織管理を行っています。

会社の管理

当システムでは、複数会社運用が可能です。
複数会社運用は、全会社で情報を共有するグループ会社など情報の親和性の高い会社間での運用を基本とします。
会社間での情報共有を一切行わない場合はデータベース環境を2重に作成して複数会社運用を行う必要があります。
なお、機能によりアクセス権限管理の制約があります。以下に、機能ごとのアクセス権限の管理方法を示します。

◎:権限設定または会社間で共有するかしないかを設定可能。
○:会社間で共有する。システム固定。
×:会社間で共有しない。システム固定。

ライセンス 機能 会社間
の共有
概要

基本機能
(購入ライセンスにかかわらず標準で利用可能な機能)

スタートアップナビ
(ログイン画面)

コーポレートナビ

権限の設定が可能。会社、部門などを条件に表示するページを変更できます。

ナレッジポイント

×

ワークフロー

会社間をまたがる決裁ルートを設定が可能。

社員プロフィール

会社間で共有するかどうかを指定可能。

グループウェア

スケジュール

  • スケジュール1件単位で公開・非公開設定可能。(非公開の場合は、スケジュールに関連する社員のみ参照可能)

  • 特定社員に対してスケジュールの公開先が設定可能。

  • 会社間で共有するかしないかを設定可能。

施設予約

施設単位で権限設定可能。

作業

  • 作業1件単位で公開・非公開の設定可能。(非公開の場合は、作業に関連する社員のみ参照可能)

  • 会社間で共有するかしないかを設定可能。

伝言メモ

  • 伝言メモ1件単位で公開・非公開の設定可能。(非公開の場合は、伝言メモに関連する社員のみ参照可能)

  • 会社間で共有するかしないかを設定可能。

掲示板・電子会議室

掲示板、電子会議室単位で権限設定可能。

社内メール

他の社員の社内メールは参照できません。

汎用申請

汎用申請

×

申請書単位で社外秘・部外秘・関係者外秘の設定可能。

テキスト出力

申請書単位で、権限設定可能。

汎用申請データベース

ライセンス「Webデータベース」利用時に、申請データをデータベース機能にて参照可能。フォルダ、データベース、一覧などの単位で権限設定可能。

グループウェア/
汎用申請

ファイル管理

フォルダ単位で権限設定が可能。

経費精算申請

×

CRM

お客様情報

管理単位で権限設定可能。

CRMデータベース

管理単位、フォルダ、データベース、一覧などの単位で権限設定可能。

Webデータベース

Webデータベース

フォルダ、データベース、一覧などの単位で権限設定可能。

組織の管理

作成した会社ごとに部門や社員の所属情報などの組織情報を管理します。

(1)組織管理の特徴

当システムでの組織管理の特徴を以下に示します。

  1. 発令日ごとの情報管理
    発令日ごとに組織図、社員所属情報を登録します。

    • 発令日ごとの管理を行うので、人事異動発令前に新体制、新組織の事前入力が可能です。

    • 各処理の処理日付と発令日を使用して旧組織と新組織を使い分けますので、利用者は新旧の組織を意識せずに処理を行うことができます。

  2. 部門階層
    部門階層を意識したレベル管理を行います。

    • 部門階層をもつことにより、上位・下位の関連を判定可能にしています。

    • 部門ごとに部門内の社員構成を登録します。

    • 部門ごとに誰が決裁権を保有するのか登録します。

  3. 申請部門
    申請部門とは、決裁を行う単位となります。
    申請部門には、組織図の情報より作成される部門と、組織図の情報だけからは判断することのできない部門に分けることができます。
    組織図の情報だけからは判断することのできない場合には以下のものが考えられます。

    • 決裁の性質上、組織図上の部門を分散しなければならない場合

    • 同じ部署でも決裁者が違うような場合(例えば、課長と課員で決裁ルートが異なる)

    • 組織図上には存在しないグループ単位で決裁を行う場合

  4. 新旧組織図の同時利用
    旧組織の有効期間を指定することにより、一定期間、新組織の発令後に旧組織に所属していた部門のメンバーとして各種処理を行うことができます。
    これは以下の目的のための機能です。

    • 新組織に切替後、旧組織での申請を可能にする

    • 部門による権限設定されたもの(掲示板、会議室、備品等)に対して、発令日以降、参照不可になる状態を一定期間だけ回避する

    有効期限の設定は、システム環境の設定(ログイン・パスワード環境)の「旧組織の利用期間」で設定します。システム環境の設定(ログイン・パスワード環境)の詳細は、「ログイン・パスワード環境」を参照してください。

(2)組織図管理の概念図

image2 frame

上図では、”フレンド商事”と”フレンド物流”の2つの会社を運用しています。(オレンジ色の四角)
それぞれの会社で組織図を管理し、組織図は発令日で世代管理されます。(黄色の四角)
組織図では、部門「役員」の下に部門「営業本部」、「営業本部」の下に「営業部」「営業企画部」といった、部門階層を意識したレベル管理を行います。(水色の四角)
各部門には、社員( image3 )を所属させ、各部門の審議を行う社員”審議者”( image4 )を指定します。
また、部門や会社にまたがる社員の集まりを、”グループ”として登録します。(緑の四角、ピンク色の四角)

(3)グループの管理

会社や部門をまたがる社員をグループとして登録できます。グループを登録することにより、社員を効率よく選択したり、設定時のメンテナンス効率をあげることができます。
グループには以下の3種類のグループがあります。

グループ名 説明

マイグループ

ユーザが各自で登録するグループです。
作成したユーザ本人のみが社員選択時に利用できます。システム管理者が変更することはできません。
マイグループの登録方法については、ユーザーズマニュアル 基本編「マイグループの登録」を参照してください。

会社別グループ

システム管理者が登録するグループです。
組織図内に作成し、発令日を持ちます。同じ会社に所属する社員のみ指定可能です。
権限設定、ルート部品に使用できます。また、社員選択時のグループパネルに表示されます。
会社別グループの作成については、「(7)グループの作成」を参照してください。

共通グループ

システム管理者が登録するグループです。
会社や所属に依存しないグループとなり、発令日を持ちません。権限設定、ルート部品に使用できます。
共通グループの作成については、「共通グループの登録」を参照してください。

組織の変更時や、社員が退職したときなど、組織図のメンテナンスと合わせてグループのメンテナンスも必要となります。

(4)組織図と決裁ルート

組織図の階層レベルを元に、決裁ルートを生成可能です。
ワークフロー機能(汎用申請、経費精算申請)を利用する場合は、組織図作成時に以下を考慮・設定する必要があります。

  • 決裁ルートを考慮した部門の階層レベル

  • 申請部門

  • 各部門・申請部門の審議者

詳細は、以下を参照してください。
  汎用申請を利用する場合、ユーザーズマニュアル 汎用申請設定編
  経費精算申請・アドオンプログラムによる申請を利用する場合、「ワークフロー