データベースCSV出力

データベースからのデータ出力処理は、画面から実行する方法と、バッチ処理にて実行する方法の2種類があります。当項では、バッチ処理によりデータ出力を実行する方法のみご説明します。各項目の出力内容や形式等は、ユーザーズマニュアル データベース利用編 を参照してください。
なお、事前準備として、バッチを実行する端末において、バッチ実行用ファイルのダウンロード・配置、Javaのインストール、Webサービス認証用キーの発行を行う必要があります。

バッチ処理はクライアント端末からでも実行可能です。

【留意事項】

  • 出力ファイルは、zip形式の圧縮ファイルとなります。

  • 対象のデータベースの全フィールドが出力対象となります。特定のフィールドだけ指定して出力することはできません。

  • フィールドの出力順は、登録したフィールド(フィールド設定一覧の並び順)、システム標準項目、明細行フォルダ名の順になります。
    また、明細行CSVファイルでのフィールドの出力順は、明細行フィールド設定一覧の並び順です。

  • 社員選択項目など、出力形式にコードと名称をもつフィールドについては、両方が出力されます。

  • 集計結果のCSV出力は行えません。

バッチ実行の準備を行う

バッチ実行する端末にて、下記の準備を行います。

  • バッチ実行用ファイルのダウンロード・配置

  • Javaのインストール

また、バッチ実行時に必要となるWebサービス認証キーを事前に発行します。

詳細は、「データベースCSV取込み」の「バッチ実行の準備を行う」の項を参照してください。
ただし、「(3)Webサービス認証用キーの発行」において、発行画面で認証キーの情報を登録する際、「権限」、「処理者」の項目については下記の内容で登録してください。

項目名 説明

権限

発行する認証キーが処理できる操作を選択します。
出力処理の場合は、“ファイルダウンロード” の権限が必要です。

処理者

バッチを実行する社員を選択します。選択された社員が操作ログの実行社員に記録されます。
ここで指定するユーザは、「Webデータベース」ライセンスが付与され、指定したデータベースに対して「参照可」以上のアクセス権限を持ち、かつ、CSV出力権限を持つユーザである必要があります。また、データベースを格納するすべての上位フォルダに対し参照権限が必要となります。
image4 CRMデータベースの場合は管理単位の参照権限も必要です。

バッチ処理にてデータ出力を実行する

  1. バッチファイルを作成します。
    以下を参考に、お客様の環境に合わせバッチファイルを作成してください。
    例)バッチ実行用ファイルの配置ディレクトリが「C:\tool」の場合

    java -jar C:\tool\BatchClient.jar -server http://<サーバー名>[:ポート]/pe4j -apikey <認証キー> -type <実行処理> -processTimeout <タイムアウト時間> -targetdatabase <データベース名> -file <出力ファイル名> -header <タイトル行> -createDateFrom <登録日(開始日)> -createDateTo <登録日(終了日)> -lastUpdateFrom <更新日(開始日)> -lastUpdateTo <更新日(終了日)> -delimiter <区切文字> -replaceComma <区切文字置換文字> -replaceCrlf <改行コード置換文字> -fileEncoding <文字コード> -systemClass <システム区分>

    ※上記は1行で記載します。

    ■指定するパラメタ
    項目名 説明

    http://<サーバー名>[:ポート]/pe4j *

    当システムにアクセスする際のURLを指定します。

    認証キー *

    バッチ実行の準備を行う」の項で発行した認証キーを指定してください。

    実行処理 *

    webdbexportを指定してください。

    タイムアウト時間

    バッチ処理のタイムアウト時間(秒)を指定してください。1 から 518,400 までの間で指定してください。
    未指定の場合は、21,600秒(6時間)となります。

    データベース名 *

    出力対象のデータベース名を指定します。
    フォルダ名+“/”+データベース名を指定します。フォルダが階層になっている場合は最上位のフォルダからすべて指定してください。
    フォルダ名・データベース名に「/」は使用できません。また、OSのコマンド実行において特別な意味を持つ記号(「"」、「<」、「>」、「|」、「%」など)は使用できません。
    なお、データベースとその上位フォルダすべてのうち、どれか1つでも使用区分が “使用しない” に設定されている場合は出力できません。
    image4 CRMデータベースの場合は管理単位の使用区分が “表示しない” に設定されている場合は出力できません。

    出力ファイル名 *

    出力するファイル名をフルパスで指定します。なお、拡張子は不要です。
    ZIP形式で出力されます。
    「¥」「/」「:」「*」「?」「"」「<」「>」「|」などのOSで使用できない文字は指定できません。

    タイトル行 *

    タイトル行を出力するかどうかを指定します。
    <指定値>

    出力する場合

    true

    出力しない場合

    false

    登録日(開始日)

    レコードの登録日の範囲を条件にする場合は、登録日(開始日)をYYYYMMDD形式で指定します。

    登録日(終了日)

    レコードの登録日の範囲を条件にする場合は、登録日(終了日)をYYYYMMDD形式で指定します。
    「登録日(開始日)」を指定する場合は、必ず指定してください。

    更新日(開始日)

    レコードの最終更新日の範囲を条件にする場合は、最終更新日(開始日)をYYYYMMDD形式で指定します。

    更新日(終了日)

    レコードの最終更新日の範囲を条件にする場合は、最終更新日(終了日)をYYYYMMDD形式で指定します。
    「更新日(開始日)」を指定する場合は、必ず指定してください。

    区切文字

    項目の区切文字を指定します。以下のいずれかを指定できます。
    <指定値>

    カンマ

    0

    セミコロン

    1

    タブ

    2

    未指定の場合は、カンマとなります。

    区切文字置換文字

    CSVデータ内に区切文字と同じ文字列が存在していた場合に、置き換える文字を指定します。半角10文字以内で指定してください。
    “@”(全角)、“/”(全角)、“:”(半角)は、使用できません。
    未指定の場合は、全角カンマに変換されます。

    改行コード置換文字

    CSVデータ内の改行コードを、置き換える文字を指定します。半角10文字以内で指定してください。
    “@”(全角)、“/”(全角)、“:”(半角)は、使用できません。

    文字コード

    CSVファイルの文字コードをshift-jisまたはutf-8で指定してください。
    未指定の場合は、shift-jisとして出力されます。

    システム区分

    出力対象のデータベースの種類を指定します。
    <指定値>

    Webデータベース

    0

    汎用申請データベース

    1

    CRMデータベース

    2

    未指定の場合は、「Webデータベース」が対象となります。

    登録日・更新日については、双方または片方を指定する必要があります。

    <サンプル>

    java -jar C:\tool\BatchClient.jar -server http://d-circle/pe4j -apikey 19999999-a7aa-4444-9cc9-666aaa222222 -type webdbexport -processTimeout 10800 -targetdatabase システム管理/PC管理台帳 -file C:\work\pclist -header true -createDateFrom 20180401 -createDateTo 20180430 -lastUpdateFrom 20180401 -lastUpdateTo 20180430 -delimiter 0 -replaceComma , -replaceCrlf \n -fileEncoding utf-8 -systemClass 0

    ※上記は1行で記載します。

  2. 作成したバッチファイルを実行します。
    実行時のパラメタに問題がある場合やバッチ処理起動時にエラーが発生した場合は、コマンドプロンプトにエラーメッセージが表示され、出力が行われません。エラーメッセージから原因を確認のうえ、エラー原因を取り除き、再度バッチファイルを実行してください。

  3. バッチ実行が終了後、実行結果を確認します。
    正常終了時には、コマンドプロンプトに正常終了した旨のメッセージが表示されます。
    異常終了時には、コマンドプロンプトに警告またはエラーが発生した旨のメッセージが表示されます。
    ログ照会にて実行結果を確認します。正常終了時には出力件数、異常終了時には例外メッセージが出力されます。(出力結果が0件の場合は正常終了となります。)
    ログ照会については、「ログ照会」の項を参照してください。

    バッチファイルをOSのタスクスケジューラー機能などを利用し実行することにより、定期的に出力処理を行うことができます。OSのタスクスケジューラー機能については、OSのマニュアルをご確認ください。